libassuan-2.5.6

libassuan の概要

libassuan パッケージは、GnuPG 関連パッケージにて利用されるプロセス間通信ライブラリを提供します。 libassuan の主目的は、非永続的な (non-persistent) サーバーへのクライアント接続を可能とすることです。 ただし libassuan は、GnuPG サーバーおよびクライアントと共に利用することに対しての制限はありません。 非永続的なサーバー環境に基づく多くのトランザクション要求に、柔軟に対応できるように設計されています。

[注記]

注記

LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。

パッケージ情報

  • ダウンロード (HTTP): https://www.gnupg.org/ftp/gcrypt/libassuan/libassuan-2.5.6.tar.bz2

  • ダウンロード MD5 sum: 9c22e76168675ec996b9d620ffbb7b27

  • ダウンロードサイズ: 564 KB

  • 必要ディスク容量: 7.9 MB(テスト込み、ドキュメント込みはさらに 3.4 MB)

  • 概算ビルド時間: 0.1 SBU(テスト、ドキュメント込み)

libassuan の依存パッケージ

必須

libgpg-error-1.47

任意

texlive-20230313 (または install-tl-unx)

libassuan のインストール

以下のコマンドを実行して libassuan をビルドします。

./configure --prefix=/usr &&
make                      &&

make -C doc html                                                       &&
makeinfo --html --no-split -o doc/assuan_nochunks.html doc/assuan.texi &&
makeinfo --plaintext       -o doc/assuan.txt           doc/assuan.texi

上のコマンドからは html 形式とプレーンテキスト形式によるドキュメントが生成されます。 その他のドキュメント形式を生成したい場合は texlive-20230313 をインストールしておく必要があります。 その上で以下のコマンドを実行します。

make -C doc pdf ps

ビルド結果をテストする場合は make check を実行します。

root ユーザーになって以下を実行します。

make install &&

install -v -dm755   /usr/share/doc/libassuan-2.5.6/html &&
install -v -m644 doc/assuan.html/* \
                    /usr/share/doc/libassuan-2.5.6/html &&
install -v -m644 doc/assuan_nochunks.html \
                    /usr/share/doc/libassuan-2.5.6      &&
install -v -m644 doc/assuan.{txt,texi} \
                    /usr/share/doc/libassuan-2.5.6

上で種々のドキュメントをビルドした場合は、root ユーザーになり以下のコマンドを実行することでインストールします。

install -v -m644  doc/assuan.{pdf,ps,dvi} \
                  /usr/share/doc/libassuan-2.5.6

パッケージ構成

インストールプログラム: libassuan-config
インストールライブラリ: libassuan.so
インストールディレクトリ: /usr/share/doc/libassuan-2.5.6

概略説明

libassuan-config

is a libassuan build information script

libassuan.so

Assuan プロトコルを実装したプロセス間通信ライブラリ。