11.1. 作業終了

できました! LFS システムのインストール終了です。 あなたの輝かしいカスタムメイドの Linux システムが完成したことでしょう。

/etc/lfs-release というファイルをここで作成することにします。 このファイルを作っておけば、どのバージョンの LFS をインストールしたのか、すぐに判別できます。 (もしあなたが質問を投げた時には、我々もすぐに判別できることになります。) 以下のコマンドによりこのファイルを生成します。

echo r12.2-29-systemd > /etc/lfs-release

インストールシステムの情報を表わした 2 つのファイルがあれば、これからシステムにインストールするパッケージにおいて利用していくことができます。 パッケージはバイナリ形式であっても、ビルドするものであってもかまいません。

1 つめのファイルは Linux Standards Base (LSB) の観点で、あなたのシステムがどのような状況にあるかを示すものです。 これを作成するために以下のコマンドを実行します。

cat > /etc/lsb-release << "EOF"
DISTRIB_ID="Linux From Scratch"
DISTRIB_RELEASE="r12.2-29-systemd"
DISTRIB_CODENAME="<your name here>"
DISTRIB_DESCRIPTION="Linux From Scratch"
EOF

2 つめのファイルは、だいたい同じ情報を含むものですが、systemd やグラフィカルデスクトップ環境がこれを利用します。 これを作成するために以下のコマンドを実行します。

cat > /etc/os-release << "EOF"
NAME="Linux From Scratch"
VERSION="r12.2-29-systemd"
ID=lfs
PRETTY_NAME="Linux From Scratch r12.2-29-systemd"
VERSION_CODENAME="<your name here>"
HOME_URL="https://www.linuxfromscratch.org/lfs/"
EOF

'DISTRIB_CODENAME' と 'VERSION_CODENAME' の両項目に対しては、あなたのシステムを特定できるように適切に設定してください。