LFS の構成は出来る限り Linux の各種標準に従うようにしています。 主な標準は以下のものです。
Linux Standard Base (LSB) バージョン 5.0 (2015) は、これに準拠するシステム上においてバイナリソフトウェアパッケージのインストールと実行の保証を行う目的で定められたものですが、現在は廃止されています。 最近ではこの古い LSB に従ったシステムを構築することは現実的ではありません。 というのもバイナリソフトウェアパッケージであれば、必要となるサードパーティー製のコンポーネント (glibc、bash、coreutils などの基本的で極めて重要なものは除く) をすべて含む形でリリースされます。 具体的にはあらゆるコンポーネントを束ねた tarball、スタティックリンクされた実行ファイル、AppImage や Flatpak といった軽量コンテナーイメージ。 ディストロなどといった形で提供するのであれば、LSB などに準拠する必要などありません。 LFS 編集者はかつては LSB を参照してきましたが、現在ではダイナミックリンカーのパスを厳密に考える必要がある場合にのみ、その要件を考慮するだけに留めています (その要件を満たすため 「Glibc-2.44」 においてシンボリックリンクを生成している場面があります)。