xterm は、X ウィンドウシステムに対する端末エミュレーターです。
本パッケージは、Xorg のインストールが完成した際のテストのために提供されています。
LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。
ダウンロード (HTTP): https://invisible-mirror.net/archives/xterm/xterm-388.tgz
ダウンロード MD5 sum: 068e86503421adfd779b40fa522f6364
ダウンロードサイズ: 1.5 MB
必要ディスク容量: 14 MB
概算ビルド時間: 0.2 SBU (with parallelism=4)
A monospace TTF or OTF font such as Dejavu fonts
Emacs-29.1, PCRE-8.45 or pcre2-10.42, Valgrind-3.22.0, man2html
以下のコマンドを実行して xterm をビルドします。
sed -i '/v0/{n;s/new:/new:kb=^?:/}' termcap && printf '\tkbs=\\177,\n' >> terminfo && TERMINFO=/usr/share/terminfo \ ./configure $XORG_CONFIG \ --with-app-defaults=/etc/X11/app-defaults && make
このパッケージにテストスイートはありません。
root
ユーザーになって以下を実行します。
make install && make install-ti && mkdir -pv /usr/share/applications && cp -v *.desktop /usr/share/applications/
sed -i ... termcap, printf ... >> terminfo: このコマンドは端末記述 (terminal description) を修正します。 これはバックスペースキーが ASCII コードの 127 を送信するようにするもので Linux コンソールとして一貫したものとします。
TERMINFO=/usr/share/terminfo
:
xterm の terminfo
ファイルをシステム terminfo データベースにインストールするようにします。
--with-app-defaults=...
:
app-defaults
ディレクトリを設定します。
make install-ti: 本コマンドは xterm にて用いられる terminfo 記述ファイルを適正なものにします。
xterm の設定方法は二通りあります。 X リソースの定義はユーザー向けとして ~/.Xresources
ファイルに設定することができます。 またはシステムワイドな
$XORG_PREFIX/share/X11/app-defaults/Xterm
ファイルに設定することもできます。
xterm が適切にロケール設定に従うように、フォントは TrueType を用います。 バックスペースキーの送信コードは Linux
の慣例に従います。 root
ユーザーになって以下の定義を設定します。
cat >> /etc/X11/app-defaults/XTerm << "EOF"
*VT100*locale: true
*VT100*faceName: Monospace
*VT100*faceSize: 10
*backarrowKeyIsErase: true
*ptyInitialErase: true
EOF