Nano-7.2

Nano の概要

nano パッケージは、軽量でシンプルなテキストエディターを提供します。 Pine パッケージにおけるデフォルトのエディター Pico に代わるものとして提供されています。

[注記]

注記

LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。

パッケージ情報

Nano のインストール

以下のコマンドを実行して Nano をビルドします。

./configure --prefix=/usr     \
            --sysconfdir=/etc \
            --enable-utf8     \
            --docdir=/usr/share/doc/nano-7.2 &&
make

このパッケージにテストスイートはありません。

root ユーザーになって以下を実行します。

make install &&
install -v -m644 doc/{nano.html,sample.nanorc} /usr/share/doc/nano-7.2

コマンド説明

--enable-utf8: Nano にて unicode サポートを有効にします。

Nano の設定

設定ファイル

/etc/nanorc, ~/.nanorc

設定情報

設定の例です。 (システム共通の /etc/nanorc ファイルとして、または各ユーザー向けの ~/.nanorc ファイルとして生成します。)

set autoindent
set constantshow
set fill 72
set historylog
set multibuffer
set nohelp
set positionlog
set quickblank
set regexp

ドキュメントをインストールしたディレクトリに nanorc.sample というファイルもあります。 このファイルには色の設定例や、多くの説明がコメント内にて示されています。

特定のファイルタイプに対しての文法ハイライト機能を実現する設定ファイルが /usr/share/nano/ ディレクトリに用意されています。 例えばシェルスクリプトに対するものなどです。 個人設定やグローバル設定において include /usr/share/nano/sh.nanorc を記述することで利用します。 提供されているすべての設定ファイルを指定するには include /usr/share/nano/*.nanorc と記述します。 This include does not descend into the extra directory. Move required files one level up.

パッケージ構成

インストールプログラム: nano, rnano (シンボリックリンク)
インストールライブラリ: なし
インストールディレクトリ: /usr/share/nano, /usr/share/doc/nano-7.2

概略説明

nano

軽量でシンプルなテキストエディターです。 Pine パッケージにおけるデフォルトのエディター Pico に代わるものとして提供されています。

rnano

nano を制限モード (restricted mode) で起動します。