独自のブートデバイスの生成

最近の復旧用ブートデバイスの必要性

この節で説明するのは 復旧用 デバイス (rescue device) についてです。 なぜ 復旧用 と呼ばれるかは以下のとおりです。 例えばパーティションの情報が失われたりファイルが壊れたりして、システムに何か問題が発生したとします。 そのような場合、システムのブートやその後の操作が正常に行えなくなります。 このことから、何とか「復旧」させたホストのリソースに依存することはできません。 つまり特定のパーティションやハードドライブが、いつまでも利用し続けられると思うのが間違いです。

最近のシステムでは、復旧用デバイスとして利用できるものがいくつもあります。 それはフロッピー、CDROM、USBデバイスなどであり、ネットワークカードですら、その用途で利用することもできます。 どのデバイスを利用するかは、手元のハードウェアの存在と BIOS によるところです。 かつてであれば、復旧用デバイスとして使えるのはフロッピーディスクくらいでした。 それが最近では、フロッピードライブがそもそもないシステムの方が多くなっています。

復旧用デバイスを完璧に用意することは、実は大変な作業です。 多くのやり方がありますが、それは LFS システムを構築するのにも匹敵します。 これまでに示してきた情報の繰り返しにもなるため、ここでは復旧用デバイスイメージの構築手順については示しません。

復旧用フロッピーの生成

最近のシステムソフトウェアは巨大化しています。 Linux 2.6 ではフロッピーディスクからの直接起動はサポートされなくなりました。 とは言っても、古い Linux バージョンを利用すれば解決方法があります。 最良の方法として Tom 氏の Root/Boot ディスクが http://www.toms.net/rb/ にあります。 これは 1 つのフロッピーディスク内に最小の Linux システムを収納し、必要に応じてハードディスク内容を書き換える機能を提供しています。

起動用 CD-ROM の生成

復旧用 CD-ROM の生成を行う情報源がいくつかあります。 商用ディストリビューションの CD-ROM や DVD でも動作するでしょう。 その例として RedHat、Ubuntu、SuSE があります。 また有用な選択肢として Knoppix があります。

Also, the LFS Community has developed its own LiveCD available at https://www.linuxfromscratch.org/livecd/. This LiveCD, is no longer capable of building an entire LFS/BLFS system, but is still a good rescue CD-ROM. If you download the ISO image, use xorriso to copy the image to a CD-ROM.

The instructions for using GRUB2 to make a custom rescue CD-ROM are also available in LFS Chapter 10.

起動用 USB ドライブの生成

A USB Pen drive, sometimes called a Thumb drive, is recognized by Linux as a SCSI device. Using one of these devices as a rescue device has the advantage that it is usually large enough to hold more than a minimal boot image. You can save critical data to the drive as well as use it to diagnose and recover a damaged system. Booting such a drive requires BIOS support, but building the system consists of formatting the drive, adding GRUB as well as the Linux kernel and supporting files.