libatomic_ops は、数多くの CPU アーキテクチャーに対して、アトミック (atomic) なメモリ更新処理の実装を提供します。 このパッケージを用いることにより、そのような処理に対しての、移植可能なソースコードが利用できるようになります。 このようなことを行う、かつての類似パッケージに比べて、メモリバリア (memory barrier) の機械語を明示的に考慮したり、各種アーキテクチャーにおいてのオーバーヘッドを最小限とするコードの構築が可能となります。
LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。
ダウンロード (HTTP): https://github.com/ivmai/libatomic_ops/releases/download/v7.8.2/libatomic_ops-7.8.2.tar.gz
ダウンロード MD5 sum: d07b3d8369d7f9efdca59f7501dd1117
ダウンロードサイズ: 516 KB
必要ディスク容量: 6.8 MB (テスト込み)
概算ビルド時間: 0.2 SBU (テスト込み)
以下のコマンドを実行して libatomic_ops をビルドします。
./configure --prefix=/usr \ --enable-shared \ --disable-static \ --docdir=/usr/share/doc/libatomic_ops-7.8.2 && make
ビルド結果をテストする場合は make check を実行します。
root
ユーザーになって以下を実行します。
make install
--enable-shared
:
このスイッチは共有ライブラリ libatomic_ops
をビルドすることを指示します。
--disable-static
:
このスイッチはスタティックライブラリをインストールしないようにします。