FreeType-2.13.2

FreeType2 の概要

FreeType2 パッケージは、アプリケーションが TrueType フォントを適切に表示できるようにするライブラリを提供します。

[注記]

注記

LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。

パッケージ情報

追加のダウンロード

追加のドキュメント

FreeType2 の依存パッケージ

推奨

Optional

Brotli-1.1.0 and librsvg-2.57.1

Optional (for documentation)

docwriter

FreeType2 のインストール

追加のドキュメントをダウンロードしている場合は、以下のコマンドによりソースツリー内に伸張 (解凍) します。

tar -xf ../freetype-doc-2.13.2.tar.xz --strip-components=2 -C docs

以下のコマンドを実行して FreeType2 をビルドします。

sed -ri "s:.*(AUX_MODULES.*valid):\1:" modules.cfg &&

sed -r "s:.*(#.*SUBPIXEL_RENDERING) .*:\1:" \
    -i include/freetype/config/ftoption.h  &&

./configure --prefix=/usr --enable-freetype-config --disable-static &&
make

このパッケージにテストスイートはありません。

root ユーザーになって以下を実行します。

make install

If you downloaded the optional documentation, install it as the root user:

cp -v -R docs -T /usr/share/doc/freetype-2.13.2 &&
rm -v /usr/share/doc/freetype-2.13.2/freetype-config.1

コマンド説明

sed -ri ...: 1つめのコマンドは GX/AAT と OpenType テーブルの検証を有効にします。 2つめのコマンドはサブピクセルレンダリングを有効にします。 なおサブピクセルレンダリングは特許問題にからむ場合があります。 このオプションを用いる際には https://freetype.org/patents.html に示されている 'Other patent issues' の項を十分に確認してください。

--enable-freetype-config: This switch ensure that the man page for freetype-config is installed.

--without-harfbuzz: If harfbuzz is installed prior to freetype without freetype support, use this switch to avoid a build failure.

--disable-static: このスイッチはスタティックライブラリをインストールしないようにします。

パッケージ構成

インストールプログラム: freetype-config
インストールライブラリ: libfreetype.so
インストールディレクトリ: /usr/include/freetype2, /usr/share/doc/freetype-2.13.2

概略説明

freetype-config

FreeType に対するコンパイル情報、リンク情報を取得するために利用します。

libfreetype.so

TrueType や Type1 などのさまざまなフォントを表示する機能を提供します。