cpio-2.14

cpio の概要

cpio パッケージはアーカイブ処理ツールを提供します。

[注記]

注記

LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。

パッケージ情報

  • ダウンロード (HTTP): https://ftp.gnu.org/gnu/cpio/cpio-2.14.tar.bz2

  • ダウンロード MD5 sum: b153e1843561841d37190e48b891188d

  • ダウンロードサイズ: 1.5 MB

  • 必要ディスク容量: 19 MB (テストとドキュメント込み)

  • 概算ビルド時間: 0.2 SBU (テストとドキュメント込み)

CPIO の依存パッケージ

任意

texlive-20230313 (または install-tl-unx)

cpio のインストール

以下のコマンドを実行して cpio をビルドします。

./configure --prefix=/usr \
            --enable-mt   \
            --with-rmt=/usr/libexec/rmt &&
make &&
makeinfo --html            -o doc/html      doc/cpio.texi &&
makeinfo --html --no-split -o doc/cpio.html doc/cpio.texi &&
makeinfo --plaintext       -o doc/cpio.txt  doc/cpio.texi

texlive-20230313 をインストールしていて PDF や Postscript のドキュメントを生成したい場合は、以下のいずれか、あるいは両方のコマンドを実行します。

make -C doc pdf &&
make -C doc ps

ビルド結果をテストする場合は make check を実行します。

root ユーザーになって以下を実行します。

make install &&
install -v -m755 -d /usr/share/doc/cpio-2.14/html &&
install -v -m644    doc/html/* \
                    /usr/share/doc/cpio-2.14/html &&
install -v -m644    doc/cpio.{html,txt} \
                    /usr/share/doc/cpio-2.14

PDF や Postscript のドキュメントをビルドした場合は、root ユーザーになって以下のコマンドを実行します。

install -v -m644 doc/cpio.{pdf,ps,dvi} \
                 /usr/share/doc/cpio-2.14

コマンド説明

--enable-mt: このパラメーターは mt プログラムをビルドしインストールすることを指示します。

--with-rmt=/usr/libexec/rmt: このパラメーターは rmt プログラムをビルドしないようにします。 そのプログラムは LFS における Tar パッケージにて既にインストールされています。

パッケージ構成

インストールプログラム: cpio, mt
インストールライブラリ: なし
インストールディレクトリ: /usr/share/doc/cpio-2.14

概略説明

cpio

アーカイブからのファイルコピー、あるいはアーカイブへのファイルコピーを行います。

mt

磁気テープドライブの処理を制御します。