Apache Ant の概要
Apache Ant パッケージは Java ベースのビルドツールを提供します。 理論的には make コマンドに似ています。 しかし make のような優れた機能はありません。
Ant はシェルベースで拡張される処理方式ではなく
Java のクラスを利用します。
シェルコマンドを記述するのではなく、XML ベースの設定ファイルを記述することで、さまざまな処理タスクを実現します。
このタスクは、指定されたタスクインターフェースを実装するオブジェクトとして実行されます。
注記
LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS
開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。
パッケージ情報
Apache Ant の依存パッケージ
必須
JDK (Java Binary または OpenJDK-21.0.1).
GLib-2.78.3
注記
本パッケージのビルドには、インターネット接続が必要になります。
Apache Ant のインストール
Build a limited bootstrap version of Apache Ant using the following command:
./bootstrap.sh
Download the runtime dependencies using the fetch.xml
ant build script:
bootstrap/bin/ant -f fetch.xml -Ddest=optional
以下のコマンドを実行して Apache Ant をビルドします。
./build.sh -Ddist.dir=$PWD/ant-1.10.14 dist
Install, as the root
user:
cp -rv ant-1.10.14 /opt/ &&
chown -R root:root /opt/ant-1.10.14 &&
ln -sfv ant-1.10.14 /opt/ant
コマンド説明
bootstrap/bin/ant -f fetch.xml
-Ddest=optional: Downloads the missing dependencies
to the user's home directory, and copies them into the source tree
(in the lib/optional
directory, where
ant picks them up at
build time).
./build.sh
-Ddist.dir=$PWD/ant-1.10.14 dist:
このコマンドはすべてをビルドします。ビルドを行い、テストを行い、そして本パッケージを一時ディレクトリにインストールします。
Apache Ant の設定
設定ファイル
/etc/ant/ant.conf
, ~/.ant/ant.conf
, ~/.antrc
設定情報
他のパッケージの中には、ant
のインストール場所を、実行パスと環境変数 ANT_HOME
の定義を参照するものがあります。 そこでこの状況への対処を行うため root
ユーザーになって以下を実行します。
cat > /etc/profile.d/ant.sh << EOF
# Begin /etc/profile.d/ant.sh
pathappend /opt/ant/bin
export ANT_HOME=/opt/ant
# End /etc/profile.d/ant.sh
EOF
The above instructions assume you have configured your system as
described in Bash シェルの初期起動ファイル.