Wget-1.21.4

Wget の概要

Wget パッケージは、Web 経由でのファイルダウンロードを非対話的 (non-interactive) に実現することができるユーティリティです。

LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。

make-ca-1.13 （実行時）

GnuTLS-3.8.2, HTTP-Daemon-6.16 (テストスイートのため), IO-Socket-SSL-2.084 (テストスイートのため), libidn2-2.3.4, libpsl-0.21.2, PCRE-8.45 または pcre2-10.42, Valgrind-3.22.0 (テストスイートのため)

以下のコマンドを実行して Wget をビルドします。

./configure --prefix=/usr      \
            --sysconfdir=/etc  \
            --with-ssl=openssl &&
make

ビルド結果をテストする場合は make check を実行します。

Some tests may fail when Valgrind tests are enabled.

root ユーザーになって以下を実行します。

make install

--sysconfdir=/etc: このパラメーターは、設定ファイルの置き場所を /usr/etc から /etc に変更します。

--with-ssl=openssl: このオプションにより GnuTLS-3.8.2 を用いず openssl を用いたプログラムとします。

--enable-valgrind-tests: valgrind のもとでテスト実行します。

/etc/wgetrc, ~/.wgetrc

インストールプログラム: wget

インストールライブラリ: なし

インストールディレクトリ: なし

wget

HTTP, HTTPS, FTP の各プロトコルにより Web 経由でのファイル取得を行います。これはバックグラウンド実行などのように、非対話的に実行する用途が意図されています。