Xorg フォント

Xorg フォント の概要

The Xorg font packages provide some scalable fonts and supporting packages for Xorg applications. Many people will want to install other TTF or OTF fonts in addition to, or instead of, these. Some are listed at 「TTF and OTF fonts」.

[注記]

注記

LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。

パッケージ情報

Xorg Fonts の依存パッケージ

推奨

xcursor-themes-1.0.7

Xorg フォントのダウンロード

まずはダウンロードするファイル一覧を生成します。 このファイルは、ダウンロード後に各ファイルのチェックサムを確認する際にも利用します。

cat > font-7.md5 << "EOF"
a6541d12ceba004c0c1e3df900324642  font-util-1.4.1.tar.xz
357d91d87c5d5a1ac3ea4e6a6daf833d  encodings-1.0.7.tar.xz
79f4c023e27d1db1dfd90d041ce89835  font-alias-1.0.5.tar.xz
546d17feab30d4e3abcf332b454f58ed  font-adobe-utopia-type1-1.0.5.tar.xz
063bfa1456c8a68208bf96a33f472bb1  font-bh-ttf-1.0.4.tar.xz
51a17c981275439b85e15430a3d711ee  font-bh-type1-1.0.4.tar.xz
00f64a84b6c9886040241e081347a853  font-ibm-type1-1.0.4.tar.xz
fe972eaf13176fa9aa7e74a12ecc801a  font-misc-ethiopic-1.0.5.tar.xz
3b47fed2c032af3a32aad9acc1d25150  font-xfree86-type1-1.0.5.tar.xz
EOF

必要なファイルをダウンロードするために Wget-1.21.4 を使って以下のコマンドを実行します。

mkdir font &&
cd font &&
grep -v '^#' ../font-7.md5 | awk '{print $2}' | wget -i- -c \
    -B https://www.x.org/pub/individual/font/ &&
md5sum -c ../font-7.md5

Xorg フォント のインストール

[注記]

注記

複数のパッケージを一つのスクリプトを使って一気にインストールする場合には、ルートユーザーとして実行することが必要となります。 その場合には、以下に示す3つの方法のいずれかを採用することになります。

  1. スクリプトの実行自体をルートユーザーにより行う。(ただし推奨はしません。)

  2. Sudo-1.9.15p4 パッケージの sudo コマンドを利用する。

  3. su -c "コマンド 引数" の形 (クォーテーションが必要) を利用する。 この場合はコマンドの実行の都度、ルートパスワードの入力が必要になります。

この状況を取り扱う一つの手法として、以下のような bash スクリプトにより適切な方法を自動的に選択する方法が考えられます。 一度コマンドをセットしておけば、再びセットする必要はありません。

as_root()
{
  if   [ $EUID = 0 ];        then $*
  elif [ -x /usr/bin/sudo ]; then sudo $*
  else                            su -c \\"$*\\"
  fi
}

export -f as_root

まずはサブシェルを起動します。 こうしておけばエラー発生時に終了させることができます。

bash -e

以下のコマンドを実行して個々のパッケージのインストールを行います。

for package in $(grep -v '^#' ../font-7.md5 | awk '{print $2}')
do
  packagedir=${package%.tar.?z*}
  tar -xf $package
  pushd $packagedir
    ./configure $XORG_CONFIG
    make
    as_root make install
  popd
  as_root rm -rf $packagedir
done

上で実行したサブシェルから抜けます。

exit

フォントのインストールがすべて終わったら、Fontconfig が TrueType フォントを探し出せるようにシステムを設定する必要があります。 というのも、ここでインストールしたフォントの中には、XORG_PREFIX/usr にしていなかった場合、デフォルトの検索パス以外のディレクトリにインストールされるからです。 Xorg の TrueType フォントディレクトリが /usr/share/fonts に配置されるようにするために、root ユーザーになって以下のようにシンボリックリンクを生成します。

install -v -d -m755 /usr/share/fonts                               &&
ln -svfn $XORG_PREFIX/share/fonts/X11/OTF /usr/share/fonts/X11-OTF &&
ln -svfn $XORG_PREFIX/share/fonts/X11/TTF /usr/share/fonts/X11-TTF

パッケージ構成

インストールプログラム: bdftruncate, ucs2any
インストールライブラリ: なし
インストールディレクトリ: $XORG_PREFIX/share/fonts

概略説明

bdftruncate

ISO 10646-1 エンコーディングによる BDF フォントから、圧縮した BDF フォントを生成します。

ucs2any

ISO 10646-1 エンコーディングの BDF フォントから、種々のエンコーディングによる BDF フォントを生成します。