nano パッケージは、軽量でシンプルなテキストエディターを提供します。 Pine パッケージにおけるデフォルトのエディター Pico に代わるものとして提供されています。
LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。
ダウンロード (HTTP): https://www.nano-editor.org/dist/v7/nano-7.2.tar.xz
ダウンロード MD5 sum: 13742c686c6ddb0b7b294634f0c13cec
ダウンロードサイズ: 1.5 MB
必要ディスク容量: 20 MB
概算ビルド時間: 0.2 SBU
以下のコマンドを実行して Nano をビルドします。
./configure --prefix=/usr \ --sysconfdir=/etc \ --enable-utf8 \ --docdir=/usr/share/doc/nano-7.2 && make
このパッケージにテストスイートはありません。
root
ユーザーになって以下を実行します。
make install && install -v -m644 doc/{nano.html,sample.nanorc} /usr/share/doc/nano-7.2
--enable-utf8
: Nano にて unicode サポートを有効にします。
設定の例です。 (システム共通の /etc/nanorc
ファイルとして、または各ユーザー向けの ~/.nanorc
ファイルとして生成します。)
set autoindent
set constantshow
set fill 72
set historylog
set multibuffer
set nohelp
set positionlog
set quickblank
set regexp
ドキュメントをインストールしたディレクトリに nanorc.sample
というファイルもあります。
このファイルには色の設定例や、多くの説明がコメント内にて示されています。
特定のファイルタイプに対しての文法ハイライト機能を実現する設定ファイルが /usr/share/nano/
ディレクトリに用意されています。
例えばシェルスクリプトに対するものなどです。 個人設定やグローバル設定において include /usr/share/nano/sh.nanorc
を記述することで利用します。
提供されているすべての設定ファイルを指定するには include
/usr/share/nano/*.nanorc
と記述します。 This include does not
descend into the extra
directory.
Move required files one level up.