pciutils-3.10.0

PCI Utils の概要

PCI Utils (PCI Utilties) パッケージは PCI デバイスを取り扱うプログラム類を提供します。 PCI デバイスの一覧の取得、動作ステータスの精査、設定レジスタの登録などを行うものです。

[注記]

注記

LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。

パッケージ情報

pciutils Dependencies

Recommended

PCI Utils のインストール

以下のコマンドを実行して PCI Utils をビルドします。

make PREFIX=/usr                \
     SHAREDIR=/usr/share/hwdata \
     SHARED=yes

このパッケージにテストスイートはありません。

root ユーザーになって以下を実行します。

make PREFIX=/usr                \
     SHAREDIR=/usr/share/hwdata \
     SHARED=yes                 \
     install install-lib        &&

chmod -v 755 /usr/lib/libpci.so

コマンド説明

SHARED=yes: このパラメーターはスタティックライブラリではなく共有ライブラリをビルドすることを指示します。

ZLIB=no: このオプションは pci.ids ファイルが圧縮されないようにします。

PCI Utils の設定

pci.ids データファイルは、常に更新が行われています。 最新版を入手する場合は root ユーザーになって update-pciids コマンドを実行します。 このプログラムは cURL-8.5.0Wget-1.21.4Lynx-2.8.9rel.1 が存在しているかどうかを調べるために Which-2.21 を用いています。 三つのプログラムのいずれかを使って、最新のデータファイルをダウンロードするものです。 ダウンロードが出来たら /usr/share/hwdata ディレクトリ配下にあるファイルが上書きされます。

You should update the /usr/share/hwdata/pci.ids file periodically. If you've installed Fcron-3.2.1 and completed the section on periodic jobs, execute the following commands, as the root user, to create a weekly cron job:

cat > /etc/cron.weekly/update-pciids.sh << "EOF" &&
#!/bin/bash
/usr/sbin/update-pciids
EOF
chmod 754 /etc/cron.weekly/update-pciids.sh

パッケージ構成

インストールプログラム: lspci, setpci, update-pciids
インストールライブラリ: libpci.so
インストールディレクトリ: /usr/include/pci, /usr/share/hwdata

概略説明

lspci

is a utility for displaying information about all PCI buses in the system and all devices connected to them

setpci

is a utility for querying and configuring PCI devices

update-pciids

fetches the current version of the PCI ID list.

libpci.so

is a library that allows applications to access the PCI subsystem