libatomic_ops-7.8.2

libatomic_ops の概要

libatomic_ops は、数多くの CPU アーキテクチャーに対して、アトミック (atomic) なメモリ更新処理の実装を提供します。 このパッケージを用いることにより、そのような処理に対しての、移植可能なソースコードが利用できるようになります。 このようなことを行う、かつての類似パッケージに比べて、メモリバリア (memory barrier) の機械語を明示的に考慮したり、各種アーキテクチャーにおいてのオーバーヘッドを最小限とするコードの構築が可能となります。

[注記]

注記

LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。

パッケージ情報

libatomic_ops のインストール

以下のコマンドを実行して libatomic_ops をビルドします。

./configure --prefix=/usr    \
            --enable-shared  \
            --disable-static \
            --docdir=/usr/share/doc/libatomic_ops-7.8.2 &&
make

ビルド結果をテストする場合は make check を実行します。

root ユーザーになって以下を実行します。

make install

コマンド説明

--enable-shared: このスイッチは共有ライブラリ libatomic_ops をビルドすることを指示します。

--disable-static: このスイッチはスタティックライブラリをインストールしないようにします。

パッケージ構成

インストールプログラム: なし
インストールライブラリ: libatomic_ops.so, libatomic_ops_gpl.so
インストールディレクトリ: /usr/include/libatomic_ops, /usr/share/doc/libatomic_ops-7.8.2

概略説明

libatomic_ops.so

atomic メモリ制御のための関数を提供します。