Gsl-2.7.1

Gsl の概要

GNU 科学技術計算ライブラリ (GNU Scientific Library; GSL) は、C や C++ プログラミングにおける数値演算ライブラリです。 広範囲にわたる数値演算ルーチンを提供するものであり、乱数発生、最小二乗法 (least-squares fitting) などの特殊な処理ルーチンも含まれます。

[注記]

注記

LFS や依存パッケージが本ブックに示す最新安定バージョンでなかった場合には、BLFS 開発版においては、パッケージのビルドや処理実行が適切に行われないことがあります。

パッケージ情報

  • ダウンロード (HTTP): https://ftp.gnu.org/gnu/gsl/gsl-2.7.1.tar.gz

  • ダウンロード MD5 sum: 36aee97e67f64dbdab7afae197e3483b

  • ダウンロードサイズ: 7.2 MB

  • 必要ディスク容量: 213 MB (テスト込み、ドキュメントなし)

  • 概算ビルド時間: 1.2 SBU (parallelism=4 利用時、テスト込み、ドキュメントなし)

Gsl の依存パッケージ

任意

sphinx_rtd_theme-2.0.0

Gsl のインストール

以下のコマンドを実行して Gsl をビルドします。

./configure --prefix=/usr --disable-static &&
make

任意のパッケージ sphinx_rtd_theme-2.0.0 をインストールしている場合は、以下によりドキュメントを生成します。

make html

ビルド結果をテストする場合は make check を実行します。

root ユーザーになって以下を実行します。

make install

ドキュメントを生成していた場合は (root になって) インストールします。

mkdir                   /usr/share/doc/gsl-2.7.1 &&
cp -R doc/_build/html/* /usr/share/doc/gsl-2.7.1

コマンド説明

--disable-static: このスイッチはスタティックライブラリをインストールしないようにします。

パッケージ構成

インストールプログラム: gsl-config, gsl-histogram, gsl-randist
インストールライブラリ: libgslcblas.so, libgsl.so
インストールディレクトリ: /usr/include/gsl, /usr/share/doc/gsl-2.7.1

概略説明

gsl-config

インストールされている Gsl ライブラリのバージョン番号やコンパイラーフラグの情報を取得します。

gsl-histogram

標準入力よりデータを得てヒストグラムを計算する GNU 科学技術計算ライブラリ (GNU Scientific Library) のデモプログラムです。

gsl-randist

さまざまな分布から乱数サンプルを生成する GNU 科学技術計算ライブラリ (GNU Scientific Library) のデモプログラムです。

libgslcblas.so

基本線形代数サブプログラム (Basic Linear Algebra Subprograms) への C 言語インターフェースを実装する関数を提供します。

libgsl.so

科学技術計算に関するさまざまな数値ルーチンを提供します。