本パッケージの詳細は 「Util-linux の構成」を参照してください。
Util-linux パッケージはさまざまなユーティリティープログラムを提供します。
          FHS では adjtime ファイルの配置場所として
          /etc ディレクトリではなく /var/lib/hwclock ディレクトリを推奨しています。
          そこで以下によりそのディレクトリを生成します。
        
mkdir -pv /var/lib/hwclock
Util-linux をコンパイルするための準備をします。
./configure --libdir=/usr/lib     \
            --runstatedir=/run    \
            --disable-chfn-chsh   \
            --disable-login       \
            --disable-nologin     \
            --disable-su          \
            --disable-setpriv     \
            --disable-runuser     \
            --disable-pylibmount  \
            --disable-static      \
            --disable-liblastlog2 \
            --without-python      \
            ADJTIME_PATH=/var/lib/hwclock/adjtime \
            --docdir=/usr/share/doc/util-linux-2.41.1
        configure オプションの意味
ADJTIME_PATH=/var/lib/hwclock/adjtime
            これはハードウェアクロックの情報を保持したファイルの場所を設定するものであり、FHS に従ったものです。 一時的なツールにとって厳密には必要ではありませんが、別の場所にはファイル生成するわけにはいきません。 最終的な util-linux パッケージをビルドする際に、上書きしたり削除したりすることができなくなるからです。
--libdir=/usr/lib
            
                本スイッチは、共有ライブラリを示す .so
                シンボリックリンクを同一ディレクトリ(/usr/lib)に直接生成するようにします。
              
--disable-*
            コンポーネントのビルドの際に、LFS にはない、あるいはまだインストールしていない別のパッケージがあり、そのために発生する警告メッセージを無効にします。
--without-python
            本スイッチは Python を用いないようにします。 ビルドの際に不要なバインディングを作らないようにするためです。
runstatedir=/run
            
                本スイッチは uuidd や
                libuuid が利用するソケットの場所を適切に設定します。
              
パッケージをコンパイルします。
make
パッケージをインストールします。
make install
本パッケージの詳細は 「Util-linux の構成」を参照してください。