本パッケージの詳細は 「Diffutils の構成」を参照してください。
Diffutils パッケージはファイルやディレクトリの差分を表示するプログラムを提供します。
Diffutils をコンパイルするための準備をします。
./configure --prefix=/usr   \
            --host=$LFS_TGT \
            gl_cv_func_strcasecmp_works=y \
            --build=$(./build-aux/config.guess)
        configure オプションの意味
gl_cv_func_strcasecmp_works=y
            
                本オプションは strcasecmp
                のチェック結果を示します。 そのチェックでは C
                プログラムをコンパイルして実行することが必要になりますが、クロスコンパイル環境ではこれを行うことができません。
                それは一般に、クロスコンパイルしたプログラムをホストディストロで実行することはできないからです。 普通であれば
                configure
                スクリプトにおけるそのようなチェックにあたっては、代替となる値を用いるものです。 ただしこのチェックに対する代替値はなく
                configure
                はエラーとなります。 アップストリームはすでにこの問題を修正していますが、その修正を適用するには autoconf の実行が必要です。
                これはひょっとするとホストディストロにはないかもしれません。 そこでここではそのチェック結果(Glibc-2.42 の
                strcasecmp
                は正しく動作が分かっているので、そのチェック結果 y)を用いることにします。 そうすれば configure
                がその値を利用しチェックをスキップするようになります。
              
パッケージをコンパイルします。
make
パッケージをインストールします。
make DESTDIR=$LFS install
本パッケージの詳細は 「Diffutils の構成」を参照してください。