7.9. Perl-5.40.0

Perl パッケージは Perl 言語 (Practical Extraction and Report Language) を提供します。

概算ビルド時間: 0.6 SBU
必要ディスク容量: 285 MB

7.9.1. Perl のインストール

Perl をコンパイルするための準備をします。

sh Configure -des                                         \
             -D prefix=/usr                               \
             -D vendorprefix=/usr                         \
             -D useshrplib                                \
             -D privlib=/usr/lib/perl5/5.40/core_perl     \
             -D archlib=/usr/lib/perl5/5.40/core_perl     \
             -D sitelib=/usr/lib/perl5/5.40/site_perl     \
             -D sitearch=/usr/lib/perl5/5.40/site_perl    \
             -D vendorlib=/usr/lib/perl5/5.40/vendor_perl \
             -D vendorarch=/usr/lib/perl5/5.40/vendor_perl

configure オプションの意味

-des

これは三つのオプションを組み合わせたものです。 -d はあらゆる項目に対してデフォルト設定を用います。 -e はタスクをすべて実施します。 -s は不要な出力は行わないようにします。

-D vendorprefix=/usr

これは perl に対して、Perl モジュールをどこにインストールするのかを指示するものです。

-D useshrplib

Perl モジュールの中には libperl をスタティックライブラリではなく共有ライブラリとして必要とするものがあるため、これをビルドします。

-D privlib,-D archlib,-D sitelib,...

この設定は、Perl がインストール済のモジュールを探す場所を指定します。 LFS 編集者はディレクトリ構造として Perl の MAJOR.MINOR バージョン (5.40) の形に基づいて、インストールモジュールを配置することにしています。 このようにしておくと、新たなパッチレベル (5.40.0 のようなフルバージョンにおいて最後のドット以降のバージョン部分) によるアップグレードの際に、モジュールを再インストールする必要がなくなるためです。

パッケージをコンパイルします。

make

パッケージをインストールします。

make install

本パッケージの詳細は 「Perl の構成」を参照してください。