6.4. Bash-5.2.32

Bash は Bourne-Again Shell を提供します。

概算ビルド時間: 0.2 SBU
必要ディスク容量: 67 MB

6.4.1. Bash のインストール

Bash をコンパイルするための準備をします。

./configure --prefix=/usr                      \
            --build=$(sh support/config.guess) \
            --host=$LFS_TGT                    \
            --without-bash-malloc              \
            bash_cv_strtold_broken=no

configure オプションの意味

--without-bash-malloc

このオプションは Bash のメモリ割り当て関数 (malloc) を利用しないことを指示します。 この関数はセグメンテーションフォールトが発生する可能性があるものとして知られています。 このオプションをオフにすることで、Bash は Glibc が提供する malloc 関数を用いるものとなり、そちらの方が安定しています。

パッケージをコンパイルします。

make

パッケージをインストールします。

make DESTDIR=$LFS install

他のプログラム類がシェルとして sh を用いるものがあるためリンクを作ります。

ln -sv bash $LFS/bin/sh

本パッケージの詳細は 「Bash の構成」を参照してください。