このパッケージは、処理速度を重視した軽量なビルドシステムを提供します。
ninja は、可能な限り最大数のプロセスを使って並行処理により実行します。 そのプロセス数はデフォルトでは、システムのコア数に 2 を加えたものとなります。 このことが CPU をオーバーヒートさせたり、out of memory を引き起こす場合があります。 ninja をコマンドラインから実行する場合には -jN パラメーターを使って、並行プロセスの数を制御することもできます。 ただ ninja の実行を組み込んでいるパッケージの場合は -j パラメーターを与えることができません。
以降に示す 任意 の手順を用いると、並行プロセス数を環境変数 NINJAJOBS から制御できるようになります。 たとえば 以下のように設定します。
export NINJAJOBS=4
こうすると ninja の並行プロセスを 4 つに制限できます。
必要な場合は、以下のようにストリームエディターを実行して、ninja が環境変数 NINJAJOBS を認識するようにします。
sed -i '/int Guess/a \ int j = 0;\ char* jobs = getenv( "NINJAJOBS" );\ if ( jobs != NULL ) j = atoi( jobs );\ if ( j > 0 ) return j;\ ' src/ninja.cc
以下を実行して ninja をビルドします。
python3 configure.py --bootstrap
build オプションの意味
--bootstrap
本パラメーターは、この時点でのシステムに対して Ninja 自身を再ビルドすることを指示します。
本パッケージのテストは chroot 環境のもとでは実行することができません。 実行するには cmake が必要です。
パッケージをインストールします。
install -vm755 ninja /usr/bin/ install -vDm644 misc/bash-completion /usr/share/bash-completion/completions/ninja install -vDm644 misc/zsh-completion /usr/share/zsh/site-functions/_ninja