8.36. Libtool-2.4.7

Libtool パッケージは GNU 汎用ライブラリをサポートするスクリプトを提供します。 これは複雑な共有ライブラリを、一貫した移植性の高いインターフェースとして実現します。

概算ビルド時間: 0.6 SBU
必要ディスク容量: 45 MB

8.36.1. Libtool のインストール

Libtool をコンパイルするための準備をします。

./configure --prefix=/usr

パッケージをコンパイルします。

make

コンパイル結果をテストするには以下を実行します。

make -k check

LFS ビルド環境下では5つのテストが失敗します。 これはパッケージ間の相互依存のためです。 automake をインストールした後に再テストすれば、全テストが成功します。 さらに grep-3.8 またはそれ以降を利用している場合は、2 つのテストにおいて非 POSIX 正規表現に対する警告メッセージが出力され失敗します。

パッケージをインストールします。

make install

不要なスタティックライブラリを削除します。

rm -fv /usr/lib/libltdl.a

8.36.2. Libtool の構成

インストールプログラム: libtool, libtoolize
インストールライブラリ: libltdl.so
インストールディレクトリ: /usr/include/libltdl, /usr/share/libtool

概略説明

libtool

汎用的なライブラリ構築支援サービスを提供します。

libtoolize

パッケージに対して libtool によるサポートを加える標準的手法を提供します。

libltdl

動的ロードライブラリのオープンに伴うさまざまな複雑さを隠蔽します。