8.9. Zstd-1.5.5

Zstandard とはリアルタイムの圧縮アルゴリズムのことであり、高圧縮率を実現します。 圧縮、処理速度間のトレードオフを広範囲に提供するとともに、高速な伸張(解凍)処理を実現します。

概算ビルド時間: 0.5 SBU
必要ディスク容量: 77 MB

8.9.1. Zstd のインストール

パッケージをコンパイルします。

make prefix=/usr
[注記]

注記

テスト結果の出力の中に 'failed' と示される箇所があります。 これは実際のテストが失敗したときだけ 'FAIL' と出力されるものです。 したがってテスト失敗ではありません。

ビルド結果をテストするには以下を実行します。

make check

パッケージをインストールします。

make prefix=/usr install

スタティックライブラリを削除します。

rm -v /usr/lib/libzstd.a

8.9.2. Zstd の構成

インストールプログラム: zstd, zstdcat (zstd へのリンク), zstdgrep, zstdless, zstdmt (zstd へのリンク), unzstd (zstd へのリンク)
インストールライブラリ: libzstd.so

概略説明

zstd

ZSTD 形式によりファイルを圧縮、伸張(解凍)します。

zstdgrep

ZSTD 圧縮ファイルに対して grep を実行します。

zstdless

ZSTD 圧縮ファイルに対して less を実行します。

libzstd

ZSTD アルゴリズムを利用した可逆データ圧縮を実装するライブラリ。