8.77. Procps-ng-4.0.4

Procps-ng パッケージはプロセス監視を行うプログラムを提供します。

概算ビルド時間: 0.1 SBU
必要ディスク容量: 27 MB

8.77.1. Procps-ng のインストール

Procps-ng をコンパイルするための準備をします。

./configure --prefix=/usr                           \
            --docdir=/usr/share/doc/procps-ng-4.0.4 \
            --disable-static                        \
            --disable-kill

configure オプションの意味

--disable-kill

本スイッチは kill コマンドをビルドしないようにします。 このコマンドは Util-linux パッケージにてインストールされます。

パッケージをコンパイルします。

make

テストスイートを実行する場合は、以下を実行します。

make -k check

ホストカーネルが CONFIG_BSD_PROCESS_ACCT を有効にしてビルドされていない場合に、ps with output flag bsdtime,cputime,etime,etimes という名前のテスト 1 つが失敗します。 pmap X with unreachable processpmap XX with unreachable process というテスト 2 つが、場合によっては失敗します。

パッケージをインストールします。

make install

8.77.2. Procps-ng の構成

インストールプログラム: free, pgrep, pidof, pkill, pmap, ps, pwdx, slabtop, sysctl, tload, top, uptime, vmstat, w, watch
インストールライブラリ: libproc-2.so
インストールディレクトリ: /usr/include/procps, /usr/share/doc/procps-ng-4.0.4

概略説明

free

物理メモリ、スワップメモリの双方において、メモリの使用量、未使用量を表示します。

pgrep

プロセスの名前などの属性によりプロセスを調べます。

pidof

指定されたプログラムの PID を表示します。

pkill

プロセスの名前などの属性によりプロセスに対してシグナルを送信します。

pmap

指定されたプロセスのメモリマップを表示します。

ps

現在実行中のプロセスを一覧表示します。

pwdx

プロセスが実行されているカレントディレクトリを表示します。

slabtop

リアルタイムにカーネルのスラブキャッシュ(slab cache)情報を詳細に示します。

sysctl

システム稼動中にカーネル設定を修正します。

tload

システムの負荷平均 (load average) をグラフ化して表示します。

top

CPU をより多く利用しているプロセスの一覧を表示します。 これはリアルタイムにプロセッサーの動作状況を逐次表示します。

uptime

システムの稼動時間、ログインユーザー数、システム負荷平均 (load average) を表示します。

vmstat

仮想メモリの統計情報を表示します。 そこではプロセス、メモリ、ページング、ブロック入出力 (Input/Output; IO)、トラップ、CPU 使用状況を表示します。

w

どのユーザーがログインしていて、どこから、そしていつからログインしているかを表示します。

watch

指定されたコマンドを繰り返し実行します。 そしてその出力結果の先頭の一画面分を表示します。 出力結果が時間の経過とともにどのように変わるかを確認することができます。

libproc-2

本パッケージのほとんどのプログラムが利用している関数を提供します。