8.50. Libffi-3.4.4

Libffi ライブラリは、さまざまな呼出規約(calling conventions)に対しての、移植性に優れた高レベルのプログラミングインターフェースを提供します。 このライブラリを用いることで、プログラム実行時に呼出インターフェース記述(call interface description)による関数を指定して呼び出すことができるようになります。

FFI は Foreign Function Interface を表します。 FFI は、1 つの言語で書かれたプログラムから、別の言語で書かれたプログラムを呼び出せるようにするものです。 特に Libffi は、Perl や Python のようなインタープリターや、C, C++ で書かれた共有ライブラリサブルーチン間のブリッジ機能を提供します。

概算ビルド時間: 1.8 SBU
必要ディスク容量: 11 MB

8.50.1. Libffi のインストール

[注記]

注記

GMP と同じように Libffi では、利用中のプロセッサーに応じた最適化を行なってビルドされます。 異なるシステムに向けてのビルドを行う場合は、以下のコマンドにおいて --with-gcc-arch= を使って、そのシステム上の CPU の実装を完全に表すアーキテクチャー名に変更してください。 そうしなかった場合には、libffi をリンクするアプリケーションにおいて Illegal Operation エラーを発生させることになります。

Libffi をコンパイルするための準備をします。

./configure --prefix=/usr          \
            --disable-static       \
            --with-gcc-arch=native

configure オプションの意味

--with-gcc-arch=native

現状のシステムに応じて GCC が最適化されるようにします。 仮にこれを指定しなかった場合、システムを誤認して誤ったコードを生成してしまう場合があります。 生成されたコードが、より劣ったシステム向けのネイティブコードをコピーしていたとすると、より劣ったシステムに対するパラメーターを指定することとなります。 システムに応じた詳細は the x86 options in the GCC manual を参照してください。

パッケージをコンパイルします。

make

ビルド結果をテストする場合は、以下を実行します。

make check

パッケージをインストールします。

make install

8.50.2. Libffi の構成

インストールライブラリ: libffi.so

概略説明

libffi

外部関数インターフェース API 関数を提供します。