6.7. File-5.45

File パッケージは指定されたファイルの種類を決定するユーティリティを提供します。

概算ビルド時間: 0.1 SBU
必要ディスク容量: 37 MB

6.7.1. File のインストール

ホストシステム上の file コマンドは、これから生成する同コマンドと同一バージョンでなければなりません。 これはシグニチャーファイル生成のために必要となります。 そこで以下のコマンドを実行して、file コマンドの一時的なコピーを生成します。

mkdir build
pushd build
  ../configure --disable-bzlib      \
               --disable-libseccomp \
               --disable-xzlib      \
               --disable-zlib
  make
popd

configure オプションの意味

--disable-*

configure スクリプトは、ホスト上に特定のライブラリが存在するときに、それを利用しようとします。 ライブラリが存在していて、かつそれに対応するヘッダーファイルが存在していないときに、コンパイルに失敗することがあります。 このオプションは、そういったホストの機能は不要なので利用しないようにします。

File をコンパイルするための準備をします。

./configure --prefix=/usr --host=$LFS_TGT --build=$(./config.guess)

パッケージをコンパイルします。

make FILE_COMPILE=$(pwd)/build/src/file

パッケージをインストールします。

make DESTDIR=$LFS install

クロスコンパイルにとっては libtool アーカイブファイルが邪魔になるため削除します。

rm -v $LFS/usr/lib/libmagic.la

本パッケージの詳細は 「File の構成」を参照してください。