本パッケージの詳細は 「Util-linux の構成」を参照してください。
Util-linux パッケージはさまざまなユーティリティープログラムを提供します。
FHS では adjtime
ファイルの配置場所として
/etc
ディレクトリではなく /var/lib/hwclock
ディレクトリを推奨しています。
そこで以下によりそのディレクトリを生成します。
mkdir -pv /var/lib/hwclock
Util-linux をコンパイルするための準備をします。
./configure ADJTIME_PATH=/var/lib/hwclock/adjtime \ --libdir=/usr/lib \ --runstatedir=/run \ --docdir=/usr/share/doc/util-linux-2.39.1 \ --disable-chfn-chsh \ --disable-login \ --disable-nologin \ --disable-su \ --disable-setpriv \ --disable-runuser \ --disable-pylibmount \ --disable-static \ --without-python
configure オプションの意味
ADJTIME_PATH=/var/lib/hwclock/adjtime
これはハードウェアクロックの情報を保持したファイルの場所を設定するものであり、FHS に従ったものです。 一時的なツールにとって厳密には必要ではありませんが、別の場所にはファイル生成するわけにはいきません。 最終的な util-linux パッケージをビルドする際に、上書きしたり削除したりすることができなくなるからです。
--libdir=/usr/lib
本スイッチは、共有ライブラリを示す .so
シンボリックリンクを同一ディレクトリ(/usr/lib
)に直接生成するようにします。
--disable-*
コンポーネントのビルドの際に、LFS にはない、あるいはまだインストールしていない別のパッケージがあり、そのために発生する警告メッセージを無効にします。
--without-python
本スイッチは Python を用いないようにします。 ビルドの際に不要なバインディングを作らないようにするためです。
runstatedir=/run
本スイッチは uuidd や
libuuid
が利用するソケットの場所を適切に設定します。
パッケージをコンパイルします。
make
パッケージをインストールします。
make install
本パッケージの詳細は 「Util-linux の構成」を参照してください。