Libtool パッケージは GNU 汎用ライブラリをサポートするスクリプトを提供します。 これは複雑な共有ライブラリを、一貫した移植性の高いインターフェースとして実現します。
Libtool をコンパイルするための準備をします。
./configure --prefix=/usr
パッケージをコンパイルします。
make
コンパイル結果をテストするには以下を実行します。
make -k check
マルチコアのシステム上で Libtool のテストをすると、その処理時間は大幅に減ります。 実行する際には、上のコマンドに TESTSUITEFLAGS=-j<N> を加えます。 例えば -j4 を指定するとテスト時間は 6 割以上減ります。
LFS ビルド環境下では5つのテストが失敗します。 これはパッケージ間の相互依存のためです。 automake をインストールした後に再テストすれば、全テストが成功します。 さらに grep-3.8 を利用している場合は、2 つのテストにおいて非 POSIX 正規表現に対する警告メッセージが出力され失敗します。
パッケージをインストールします。
make install
不要なスタティックライブラリを削除します。
rm -fv /usr/lib/libltdl.a